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回まで少し哲学的なことを書いてしまい、行き詰ってしまいました。
私はすぐに考えを抽象化しようとしてしまうようです。
そして煮詰まって考えが一人歩きしてしまいます。

しっかりと地に足をつけた文章を書きたいと思っているのに、上に上がってしまうは私の体癖のようです。


癖とはその人のもっている感受性の癖です。
感受性というといろいろなものの複合と言えるので、「感じ方」といったほうがいいかもしれません。
感じ方が人それぞれ違う。
それに癖がある。
いつも同じように感じてしまう。
それを体癖といいます。


なぜ体の癖かというと、感じるのは体で感じるからです。
認識するのは、頭です。
イメージや言葉です。
それ以前に「感じる」ことがあります。
言葉以前も感じることがあるのです。
別の言い方では、「氣」とも言います。
「なんとなくそんな氣がする」のレベルの話です。
言葉にできない感じ方のことです。


体と感じ方は関係があります。
いつも下を向くような人がいるとします。
胸が縮んでしまう癖のある人です。
いつも下を向いている人は、気分が落ち込みやすくなります。
悪いことをしているとか、暗いヤツだとかそんな複雑なことではないんです。


ただ、自分の体の癖を自分の性格だと思い込んでいる。
体癖は性格というよりは、性質といったほうが近いと思います。
性格は、環境など後天的なものと性質の合わさったものです。
性質は素質です。


性質は、その人の行動や感受性に影響を与えます。
感じ方の材料と言ってもいいかもしれない。
材料にいつも同じものが入っているので、出来上がるものにいつもその風味がある。


れを体に見出したのが体癖です。
心とかいうワケのわからないものでなく、体に見出しているところがすごいところです。
体にその性質が現れている。
だから、自分で気づくことができる。
自分で気づけば、それに囚われない。
いろいろ対策を施すことができる。


体癖を見つけた人に感謝、感謝です。
野口晴哉先生なんですがね。


胸が縮む癖のある人は、上を見れば気分が変わることを知ればいい。
胸を緩めるような体操をすればいい。
腰椎5番が固いのを弾力がでてくるように鍛えればいい。
気分が落ち込んだ時に、自分を責めることはないと知ればいい。
体を鍛えるのがしんどかったら頭を鍛えればいい。
癖は体の要求だから、要求に身を任せて思う存分縮めれば、後は伸びてくる、と考えればいい。
気分が落ち込みやすくなる周期を知るのに、体を観察すればわかるかもしれない。


性質はどうであれ、後天的に工夫して、学んで、変化できるのが人間の能力です。
頭が発達しているから、自分で自分を作ることができるんですね。


おっと、また上に上がって煮詰まってきました。
今回は、ここらで終わります。
最期まで読んでいただき、ありがとうございました。

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野口整体の智恵はとてつもない情報量と難しい技術がいっぱい詰まっているように感じます。

普通に教育を受けた人は、今まで教えられたものとまるで違うし、また一から沢山勉強しなければいけないと思うでしょう。

そして、野口晴哉という人は、とてつもなく頭のいい人のように感じます。
知識に知識を積み重ねて、練って練って作り上げたものだというように初めは感じます。

でも本当は違うと思います。

野口晴哉先生はとても単純な人だったのだと思われます。

単純だからこそあれだけの事が分かり、勘で生命とはなにか、ということを掴まれたのだと思います。

野口先生は「無心ということが一番強い」とおっしゃっていたようです。

初めはよく分からなかったのですが、最近わかってきました。
要は、単純であるということです。
知識など、心を曇らすものが何もないから勘で一瞬にして分かるのだと思われます。

さて、そういう無心の状態に至るのに良い方法が、「集中する」ということです。
集中する」とはウンウン唸って力むことではありません。
別の言い方で言えば、「夢中になる」「無我夢中」「没頭する」と同じようなことです。
そのためには、なにが必要か。
好きなことをすることです。

人は、好きなことをしている時は、集中しています。
そして、腰が入っています。
腰が入ると、身体は一つにまとまります。
まさに「没頭する」という姿勢です。

実は、これが最上の健康法だと思われます。

そこで問題は、「自分は何が好きか?」という事です。
私は、「これが好きだ」、と言っているものは、実は本当に好きではないのかも知れないと思います。
集中して」、「無我夢中になって」、「没頭できるもの」、というのは、やっていると「心地良い」「呼吸が楽にできる」「なんだか楽しい」ものです。

「これを知る者はこれを好む者に如かず、
  これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」

という言葉があります。

集中して、夢中になれるのは、「単純」だからこそできることです。
余分な感情、人の目を気にする、勝ち負けなどの入る隙間がありません。
まさに一つにまとまっています。

ということで、私の今の目標は、単純になることです。
いつでも単純でいられたらと思っています。
そうすると心が開かれるような気がします。

少し中途半端ですが今回はこれで。
野口晴哉先生の著書を読んでいて、「数息観」というのが書いてあったのでやってみましたが、なかなか良いものです。

ただ、座って、目を瞑って自分の呼吸を数えるというものです。
本来はインド等で行われていたもので仏教の修業でもあるようです。そこでは、色々な条件があるようです。
でも私は、ただ目を閉じて自分の呼吸をを数えるだけでいいのではないかと思います。
(野口先生もそれ以上に何も書いていません。)

野口整体の訓練にはこのように単純なものが多いです。
一番始めに習うのは合掌行気と言って、両手を合わせて、手のひらに気を集中する訓練です。
ただ、それだけの訓練です。

何故、そのような分けの分からない訓練をするのか今まで分からなかったのですが、野口先生の著作にヒントが少し書いてありました。
息を数えるという単純なことをずっと続けるのは難しい。
それを、100,150,200とだんだん増やしていけば、集中力が付くというものです。
「なるほど!」と思いました。

私が合掌行気を始めた頃は、なかなか集中できなくて頭で「う~ん」と言いながら手のひらに集中していたものです。
でもそれでは疲れてしまいます。
本当に集中していれば、疲れないものです。
やがて、手のひらでもう一つの手のひらを感じるようにして、その感覚を味わうようにすると集中が続くようになりました。

野口整体で一番大事なことは、集中するということです。
その集中力を養うための訓練だったのですね。

面白い話では、「畳の目を数える」というものもあります。
なんでそういうことをさせたのか分からなかったのですが、それも集中力を養う訓練だったのだと思います。

さて、数息観をやってみて、もう一つ面白いことに気付きました。
それは、息を数えることによって、息をするということに客観的になるということです。
「あっ、今深く呼吸した」
「なんか短いな」
「始めは間隔が短かったのに、だんだん長くなってきた。」
と客観的になるにつれて、息が深く、長くなります。
集中が増すと、自分が呼吸だけになるように感じます。その自分をどこか上から見ている感覚です。

息というのは、自分の感情などに連動して短くなったり、浅くなったりします。
その息をいったん突き放して見ることで身体の自然に沿った呼吸になるのだと思います。

私が昔、いろいろ悩むことがあって、禅の本などを読んでいた時にも、「いったん自分の心を離れなければならない」と言うようなことが書かれてありました。
自分の心が自分だと思って、その心に振り回されていたのです。

その言葉を思いだしました。

「数息観」、集中力をつけたい人はやってみると良いかも知れません。
野口晴哉という人の本はおもしろい。

何回読んでも毎回新たな発見がある。

なんで飽きもせず何度も読めるのかと言うと、彼は「人間というこういう物だよ」ということ、結局そのたった一つのことを、どの本を読んでも書いているのだ。

たった一つのことだけど、誰も理解できていないようなことを、手を替え品を替え説明しているのだから、自分の理解度に応じて何度も読めるというわけだ。

面白くない本というのは、たいてい理論が練られておらず、書き手の感情などと混ざった理屈が書かれていることが多い。

そういう本は、自分の感情的に合えばとても面白いが、そうでない場合は途中で飽きるか、がんばってよんでも「ああ、そう思うのね」という感想で終わる。

感情的な人というのはいっぱいいるもので、自分もそういうところはあるが、一番たちが悪いのは自分が感情的だと気付いていない人だ。

人間というのは、感情で心がいっぱいになると、自分が感情的になっていると気付かずに自分の感じていることがすべてだと思うようだ。

野口晴哉の本は、そういう人間の心の目を開かせてくれる。

はずなんだけど、感情的な人間は「そうだ、そうだ」と言って彼の言っていることを分かった気になる。

自分がそうだったと最近思うようになってきた。

また、そう思う時がくるんだろうな。

プロフィール

tamon

Author:tamon
整体師首藤多聞の個人ブログ。
茨木市しゅとう整体非公式ブログ
一介の整体師として思っていることをつらつらと書いています
興味のあること、
野口整体、背骨、筋肉、心と身体の関係。
人間を理解するのに、身体というアプローチの方法がある事を教えてくれた整体の考え方に感謝、感激している毎日です。

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